ごあいさつ
一般社団法人 宮崎県社会福祉士会
会長 川﨑 順子
この度2016年6月25日の総会において、6代目会長として就任いたしました川﨑順子です。
松井前会長をはじめこれまで宮崎県社会福祉士会の基盤を築いてこられた諸先輩方の業績の上に,新たな道を築けるよう新役員体制のもと会員の皆様と共に歩んでいきたいと思います。
本会は1994年1月に任意団体として発足し、2009年4月に一般社団法人へ移行しました。
今後は公益社団法人化に向けて基盤強化を図っていく時期であると認識しています。
今や会員数も2016年3月末現在449名となりました。
現在の会員活動状況を概観しますと、生涯研修受講者Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ合計177名、後見人養成研修受講者110名,後見受任会員数81名、福祉サービス第三者評価事業14か所実施,実習指導者養成研修修了者235名など、多くの会員が多方面にわたってそれぞれに果たすべき役割を担い活動を推進しています。
このことは,会員自らの自己研鑽と主体的な会の運営による成果の表れと感謝しております。
さて社会情勢に目を向けますと、私たちにとっては複雑多様な課題に直面している現状にあります。
2015年9月に厚生労働省から「誰もが支え合う地域の構築に向けた福祉サービスの実現~新たな時代に対応した福祉の提供ビジョン~」報告書が提示されております。
いわゆる新福祉ビジョンです。
その中で支援のあり方について、「分野ごとに相談支援を提供していても,必ずしも十分な相談・支援が実現できるとは限らない状況が生じている。」と課題が示され、「新しい地域包括支援体制(全世代・全対象型地域包括支援)の確立を目指す」ことが盛り込まれています。
それを担う人材として,私たち社会福祉士に対し、「複合的な課題を抱える者の支援においてその知識・技能を発揮すること」が期待されており、「新しい地域包括支援体制におけるコーディネート人材としての活用も含めそのあり方や機能を明確化する」と述べられています。
このことからも社会福祉士会としては、現在各専門分野においてスペシャリストとして相談支援を行っている会員同士の結束を図り、横断的かつ包括的な相談支援体制を構築していくことが必要であります。
多職種連携が求められている中、社会福祉士がコーディネート役を担うことができるようになるためにも、会員相互のネットワークを一層強化し、組織的にも社会に発信していく力を備えていきたいと考えています。
このことが、私たちの目指すビジョンでもあります「県民の生活の権利を擁護する」という視点を土台に、社会の期待に応えられる社会福祉士として信頼を得ることとなり、ひいては社会的地位の向上につながると確信しています。
このような背景にあることを認識しつつ、新役員体制のもと会員が活動しやすい環境を整備するとともに、会員個々の力を組織力として結集し、専門職能団体としての更なる発展に努めてまいりたいと存じます。
最後に、30周年に向けた軌跡の新たなはじまりにあたり、会員の皆様のご理解ご協力はもちろん、関係機関,団体の皆様方のご支援を賜りますようお願い申し上げます。