お疲れさまです。県央ブロックの日高国尊です。
第2回目の県央ブロック意見交換会が、6月25日(金)に行われました。口蹄疫の関係で、急遽場所が変更になりましたが、9名の方が参加されました。前回に引き続き参加されている方、今回から参加する方、新会員での初参加の方も来られました。参加者の広がりが見られることを嬉しく感じております。
今回はフリートークのテーマとして、
専門職として利用者と関わっていく中で、地域の中で支援が必要な方が相談に来られるまでの時間・期間が長いのが現状で、もっと早い段階で相談に来てくれたら、又、身近に相談が出来て、つなぐ人がいてくれれば、こんなに問題が大きくならなくて済んだのではないかと考えられるケースが増えてきている。この原因の一つとして、「地域の人と人とのつながり、支えあいの力」が低下している事が考えられる。今後少子高齢社会が進む中で、地域での支えあいの機能(自助・互助・共助)を強化し、どうしても解決できない問題を専門職が支援していくという全体的な仕組みの中で、今、地域の福祉力を高めていく為に、今、私たちに出来ることは何か?を話し合いました。
●県南地区で医療ソーシャルワーカーとして勤務。小さい町なので、関係機関との連携は取れていると思われる。病院に相談に来るケースは、状態がひどくなってきている状態。地域生活支援センターを立ち上げ、3障がいの方々の支援を行ってきた。地域で活動をしていると、障がいという「法のくくり」でなく、いろんな問題が整理されていなく「何か分からないけど困っている人」がおられた。例えば、知的障がいの方で、療育相談を受けていなく、両親にも障がいがあるケースは、手をつなぐ育成会と連携し、対応を行った。又、民生委員の出前講座に出席し、障がいの理解について説明を行った。困っている人をつないでくれるようになった。
↓
まずは、自分が地域に出て行くことが大事。アウトリーチ。それが行える財政的な支援が必要である。くらしをトータルで支援できる包括的な支援が求められる。
●大淀地区で3年包括業務を行っている。今日も認知症が進んだケースの対応を行ってきたが、地域の相談窓口となる民生委員との連携と、このような場合はつないで欲しいという「交通整理」が必要と考え、担当地区民生委員さんとの勉強会を2年間かけて実施。包括の役割や、相談の交通整理がかなり出来るようになってきた。今後はいろんな障がいや状態の方々に対する相談対応が出来るように、情報共有をしっかりと行っていきたい。
●看護師として働きながら、5人の子どもを育ててきた。今地域で起きている支えあい機能の低下には、コミュニケーション不足があると思われる。私は子どもを育てていく為には、成長に応じた感情表現の表出は大変重要だと考えている。マンションに住んでいた時代に、子どもがいろいろと上手く行かずに(甘えたい等)泣き声を上げることが度々あり、近所の人々が「虐待ではないか?」と考えて、マンションの管理人に話しに言った事があったようで、その時、管理人より「そんな事はない。子どもの時期はそんな事もあったでしょう。」と話して頂いていた事を、後になって教えてもらった。その時に嬉しくて涙か出た。相手を思いやる気持ち、積極的でなくそっと見守る気持ちが大切なのではないか?
●民生委員の高齢化が心配される。次世代の民生委員がいない。今の現役世代の大人で実際に出来るのか?疑問に感じる。
●宮崎に来て感じるのは、専門職同士のつながりが少ない。現場で働く職員が倒れた時に誰がフォローできるのか?定期的な専門職や他職種を集めた勉強会が必要ではないか?
↓
今後の意見交換会の方向性として、支援を行う人々が集う、他職種の意見交換の場としていきたいという説明を事務局より行う。
●高岡で一人暮らしの高齢者。農業なので、年金額が少ない。経済的にぎりぎりの状態で生活が難しくなった時、比較的早く入所できる有料老人ホームでは、入居費用が払う事が出来ない。県外の家族より見守りの依頼があるが、見守りにも限界がある。認知症の高齢者の場合は、周囲の理解があれば生活できるが、そうでないと生活していく事は難しい。定期的に「寂しい」と電話してくる人もいる。制度の狭間で困っている人がかなりいる。
●地域の支えあいの基本は自治会なのか?その組織では都合が悪い人もいるのでは?新しい支えあい、自治会との関係。個人の価値観が多様化しており、今までの「自治会ありき」では、まとまらなくなってきているのではないか?
●宮崎駅前の自治会は、高齢化がかなり進んでいる。又、若者の世代は自治会に入らない。高齢者と若い家族の世代をつなぐ仕掛けを考えて、「プラチナサロン」を立ち上げた。自治会・駅前商店街・子ども会を巻き込んだ活動。サロンには、大学生が来て子どものお世話を行ったり、高齢者との交流も行っている。毎月市場も開かれ、まちが賑やかになってきた。
●個人商店やまちの活性化が大切。又、住んでいる人々の活性化が必要。その上で、食の支援は生きていく上で、基本的な大切ことである。
●親を自宅で看取った。子どもたちも立ち会った。自分たちの兄弟が生まれる時も一緒にいた。生きること、死ぬ事を身近に感じてもらうことは、今を精 一杯生きることにつながらないか?親は、子どもに地域の「良さ」を見せる。自分の住む町を大切に思う心「愛着心」を持たせる事が必要でないか?
●地域の運動会。地域によって保護者・地域住民の参加者数や、行事への取り組み方が違う。誰もが進んで参加している雰囲気。地域を思う心を育てることが、お互いを思いやり、支えあう関係づくりにつながらないか?
●こどもは親の背中を見て育つ。今を生きる大人が(もちろん私たちも!) 地域の中で、いきいきと暮らしていくこと。地域は一気に良くなることは なく、少しずつ住民の意識を変えていく努力を行うことが重要ではないか?
●カブトムシを育てて、地域の子どもを集まってくるようにすると、輪が広がった。子どもと近所にある小川を散歩しているときに、近くに通りかかったおばちゃんが、カメが産卵しているのを見つけ、教えてくれた。地域にとっての宝は、意外と足元にいっぱいあるかもしれない。そこに気付くことが、地域に愛着を持つこと、人と人がふれあい、支えあうきっかけになるのではないか?子どもに自分の住む地域の良さを分かってもらいたい。
(まとめ)
●地域で支えあい、助け合う環境を整えていく為には、そこに住む住民が地域に対して愛着心を持って、生活できる仕掛けが必要である。
●その為には、今を生きる大人が主体的に取り組む姿勢を、次の世代の子どもたちへ見せていく事が必要。そうやって、「想い」をつないでいく。
●人と人がふれあい、地域を愛する人が増えていき、お互いさまで支えあう関係づくりが生まれてくると考える。
●私たちも一地域人として、自分の住む地域で、自分たちの足元から良くしていきたい。又、仕事では、地域住民に対してより良い地域づくりに向けて、側面的な支援を行っていきたい。
後半では、前回に引き続き、口蹄疫における問題について、会員から得られた現地の状況を報告しました。被害地域に住む支援が必要な人が、移動制限などの影響により、サービスや支援の提供が十分にいきわたっていない現状も見られるようです。将来的に終息した時、担当地区で働くソーシャルワーカーとして、何が出来るのかを意見交換しながら、活動を行う場を設けていきたい旨を伝えました。今後、児湯・西都方面で意見交換会を立ち上げたいと考えており、西都・児湯方面の会員とも連絡を取り合っております。
7月の第3回意見交換会も企画しております。この会は、自由な意見交換の場です。気楽な気持ちでお越し下さい。今後ともよろしくお願いします。